Q: なぜかわかりませんが、夫は時々「無視」モードに入ってしまうのです。そんな時は、私が何を言っても一切返事をしません。私たちの会話がうまく行くようにするにはどうしたらよいでしょうか?
コミュニケーションがうまく取れない場合
パートナーと過ごすとき、時にはうまくコミュニケーションがうまく取れないがあると、それが怒りなどのネガティブな感情につながることもありますが、そこには必ず前兆があります。例えば、前の晩よく眠れなかったからというような理由かもしれません。このような前兆を意識することが、ネガティブな感情に陥らないようにするためにはとても重要です。
何が相手とのコミュニケーションがうまく取れないというような状況にさせたのでしょうか? これは、考え直さなければいけないのです。
相手との関係が悪いとき、それはこれまで他人の話や相談事を注意深く聞いたり、避けたりしてきたことに繋がります。例えば、前日に睡眠不足になり、翌朝にパートナーとのコミュニケーションがうまくいかず、午後から口論になることはよくあることです。表面的に見れば、睡眠不足がトリガーとなり朝食時のトラブルをつくり、それが午後の口論に発展し、夕方までには冷戦を作り出したと言えます。
パートナーが話をするのを拒むという事態が起こっているときには、過去を思い返さなければなりません。私たちの周りに起こっていることは、すべて自分の種から来ているという概念を思い出してください。
パートナーとの口論は一体どこからきているのか?
すべては、私たち自身の意識の奥底に埋もれている種からきているのです。パートナーとの口論は、朝のぎくしゃくが原因でもなければ、前日によく眠れなかったからでもありません。これらの出来事は、お互いの関連性がないので、もっと昔のことが原因となり、以前に植えられた大きな種に由来しているのです。
それがわかれば、睡眠を妨げている種や誰かに無視される種に働きかけることができるでしょう。シチュエーションごとにその原因となる種を見極め、それらの種を1つずつ対処していきます。すべてを一気に片付けようとしないことです。
言い換えれば、睡眠不足には睡眠不足の深層的な原因があり、相手に無視されることもそれに相応する原因があります。初めに1つを選び、それが終わるまで対処し、そして次に進んでください。
問題解決の優先順位から考えれば、パートナーに無視されることは、睡眠問題よりも深刻であるため、最優先で対処法を考えれば良いでしょう。睡眠不足が必ずしもパートナーとの関係を悪化させる要因ではないことを理解する必要があります。
古い経典には、どのような時でも他人からの質問に丁寧に耳を傾け、よく考えた答えを相手に返すように気を付ければ、他人との円滑なコミュニケーションを可能にする種を蒔くことになるのだと記されています。
今から、少しずつ円滑なコミュニケーションが取れるように、些細なことから実践し、良い種を蒔きましょう。
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